シリコーン vs. TPE 月経カップ の素材としての安全性

生理カップ

 

月経カップの素材には、大きく分けて2通りあります。一つはシリコーン。これには通常のグレードのもの、食品グレードのもの、そして医療グレードのものと様々なランクがあります。

シリコーンとは、地球上で最も自然な材料である砂(石英またはクォーツ)が原料となっています。この原料を還元、精製してケイ素の純度を高めたものがシリコーン。優れた電気特性、耐熱・耐寒性、難燃性、化学的安定性などの特徴をもち、その用途に応じて様々なグレードのシリコーンが開発されています。

医療グレードのシリコーンは生体適合性がテストされており、医療用途に使用するのに適しています。 米国では、食品医薬品局(FDA)のデバイスおよび放射線健康センター(CDRH)が体内に埋め込まれたデバイスを規制しており、 スクーンカップ に使われている医療用シリコーンは、度重なるバイオテストの結果、安全が何重にも実証された素材です。これら医療グレードのシリコーンは、バクテリアの蓄積にも耐性があり、医療機器に最適な素材として、人工心臓など様々な外科手術で使われています。

一方、TPEとは、正式にはThermoplastic Elastomers(TPE)、 日本語で言うと「熱可塑性エラストマー」のこと。この素材はちょうどゴムとプラスチックの中間のような特徴をもち、安価で、型に入れたり流し込んだり、加工・成型が容易でプラスチックと同様の設備で加工が可能です。

現行の用途としては、ゴムの代替材料として提案されているケースが多く、素材そのものの価格帯がシリコーンゴム等の素材に比べて安価であるため、コスト削減につながります。

シリコーンとTPEを比べた場合、素材としてはシリコーンの方が自然に近いものであると言えますが、さらに耐久性においてもシリコーンの方が優れており、長年の仕様に当たって劣化する可能性が低いのもシリコーンです。

月経カップには通常シリコーン製のものとTPE性のものがありますが、やはりオススメは医療用グレードのシリコーン。 スクーンカップ は最高グレードの医療用シリコーン100%でできた製品。度重なるバイオテストの結果、安全が確認された素材です。しかも最新の整形テクノロジーにより、一体化整形されています。他のせりカップのように、右半分と左半分を継ぎ合わせてはいないので、肌を刺激する継ぎ目がなく、しかも何年でも長持ち。長期間にわたって、安全にお使いいただけるための配慮がされています。

以上シリコーンとTPEの素材を比較した場合の要点をまとめてみました。 

TPE(熱可塑性エラストマー)

  • 素材そのものがシリコーンと比べて安価。
  • 製造工程が少なく迅速な加工が可能。
  • 使用後に溶かしてリサイクル可能。
  • 時間が経つと形状が失われやすく、色移りやニオイ移りがしやすい。
  • 耐熱性、耐油性、耐摩擦性が低く、劣化が早い。

シリコーン

  • 素材の価格がTPEより圧倒的に高い。
  • 製造工程においてもTPEよりのコストがかかる。
  • 形状を維持できるため長年変形しにくい。
  • 耐熱性、耐久性が高く、長年劣化しにくい。
  • 何年、何十年もその性質が変わりづらい。
  • 生体適合性があるため万一誤って食べてしまっても人体には害がない。
  • タンポンのようにTSS(トキシックショック症候群)を発症するリスクがほぼない。

 さらにシリコーンはゴムTPEと比べて、色や匂いがつきにくく、何十年もその性質が変質しにくいといわれています。

月経カップのように長年使うものは、変質しにくく、アレルギの要因となりにくい医療グレードのシリコーンがオススメです。スクーンカップ のシリコーンは心臓手術に使われるものと同じグレードの医療用シリコーン。安全と安心のために現在存在しうる中で最高の素材からできています。

 

 

 


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